#11「楽園のこどもたち」
[キャラクター] スレッジハンマー
[シーン] 死んだ葉っぱの葬式にぃ
悪い時代の友人諸君よ
地球は規則正しく・・・
おふくろが編物をする・・
ロバと王様と私
天にまします・・
[背景] ジャック・プレヴェール
犯罪通り
[その他] へびつかい座ホットライン
有線操縦(コントローラ)
スレッジハンマー

[キャラクター]地下に住んでいる人達

ウオッカベースのカクテルです。
基本的に人名はお酒の名前からつけられていますが、おそらく、人の集団ということで、お酒ではなくカクテルから名前が取られたのだと思います。

ウォッカ50ml・ライムジュース10mlを
シェークして作るカクテルで、
アルコールが非常に強くハンマーで
殴られたように頭がくらくらになることから。
和訳は「鍛冶屋の大きなハンマー」の意。

余談ですが、キールもワインベースのカクテル。
ちなみに人名でカクテル名が使用されているのはキールとブラッディシーザーのみ。
地名や組織名にはカクテル名が多いのですが、人名にはほとんど使われていません。

(くらげ,11,shun)

死んだ葉っぱの葬式にぃ・・

[シーン]葬式

死んだ葉っぱの葬式にぃ・・という詩も
ジャック・プレヴェールという人が作った詩みたいです。
題名「葬式にゆく二匹のかたつむりの唄」
続きがあるのですが、長すぎて書ききれませんので初めの部分だけ。
枯れ葉の葬式にでかける
二匹のかたつむり
黒いからひきずり
角のまわりに喪章つけ
悲しい気持ちで でかけてゆく
着いたときにはもう春で、死んでいた葉は生き返っていた・・
というようなことが後に続きます。
いのちのよろこびをたたえ、生きることのしあわせをうたう・・
そんな詩です。シャンソンにもなっているとか・・

「葬式に行くカタツムリの唄」
死んだ葉っぱの葬式に
二匹のカタツムリが出かける
黒い殻をかぶり
角には喪章を巻いて
くらがりのなかへでかける

(いちご同盟,柊ほゆる)

悪い時代の友人諸君よ

[シーン]ラジオから流れる歌

ラジオから様々な曲が流れているシーン。全曲ともジャック・プレヴェールの詩。

「演奏会は失敗だった」
わるい時代の友人諸君よ
どうぞゆっくりおやすみください・・・・・・
ねんねして
夢でもみなさい
ぼくは出立いたします。

(柊ほゆる)

地球は規則正しく・・・

[シーン]ラジオから流れる歌

ラジオから様々な曲が流れているシーン。全曲ともジャック・プレヴェールの詩。

「血まみれの唄」
世界には大きな血溜まりがたくさんある
ぶちまけられたその血はどこへ行くのか
地球がその血を飲んで酔っぱらうのか
だとすれば妙な酔いっぷりだ
とてもおとなしい・・・・・・とても単純な・・・・・・
いや 地球は酔わない
斜にまわったりしない
地球は規則正しく小さな手押し車を 四つの季節をおしてゆく
雨・・・・・・雪・・・・・・
雹・・・・・・晴天・・・・・・
決して地球は酔っぱらわない

(柊ほゆる)

おふくろが編物をする・・・

[シーン]ラジオから流れる歌

ラジオから様々な曲が流れているシーン。全曲ともジャック・プレヴェールの詩。

「家族の唄」
おふくろが編物をする
息子が戦争をする
これは当然のこと とおふくろは思う
それならおやじ おやじは何をする
おおやじは事業をする
家内は編物
息子は戦争
わしは事業
これは当然のこと とおやじは思う
それなら息子 それなら息子は
どう思う 息子は
息子はなんとも思わない 何とも
おふくろは編物 おやじは事業 ぼくは戦争

(柊ほゆる)

ロバと王様とわたし♪

[シーン]ラジオから流れる歌

「KING OF BANDIT JING」の1巻の
「ロバと王様とわたし♪」についてです。
これもジャック・プレヴェールの詩でした。結構有名みたいですね。

「五月の唄」
ロバと王様とわたし
あしたはみんな死ぬ
ロバは飢えて
王様は退屈で
わたしは恋で
時は五月

いのちはサクランボ
死はその核(たね)
恋はサクランボの親の木

(anne,神出鬼没)

天にまします・・

[言葉]町中に流れる歌

楽園の子供たち編の最後の方で、町中に流れる歌。
ジャック・プレヴェールの詩。

「われらの父よ」
天にましますわれらの父よ
天にとどまりたまえ
われらは地上にのこります
地上はときどきうつくしい
この世のすべてのすばらしさは
地上にあります
あっさりと地上にあります
あらゆる人にあけっぱなしで
めったやたらに使われて
こんなすばらしさに自分でうっとりして
しかもそれを認めたがらない
裸をはずかしがるきれな娘みたいに

(666,柊ほゆる)

ジャック・プレヴェール【Jacques Prevert】

[背景]お話の基盤となっているネタ

ジャック・プレヴェール(Jacques Prevert)1900/2/4 - 1977/4/11
フランスの詩人。ジョゼフ・コスマ作曲のシャンソンが数多く世に出ています。
代表作は「枯葉」。ちなみにこの章で使用された詩は、「われらの父よ」をのぞくすべてが唄になっている。

「楽園のこどもたち」編はジャック・プレヴェールを基盤として作成されているとみて間違いない。
タイトル、街に流れる歌、通りの名前まで、すべて彼と関係あることが判明している。

このページに掲載したのは、詩の一部分のみです。
完全版を別に用意したので、興味のある方はご覧下さい。
引用された詩(完全版)

著作権が気になったので少し調べてみたのですが、

第五十一条 著作権の存続期間は、著作物の創作の時に始まる。
2 著作権は、この節に別段の定めがある場合を除き、著作者の死後(共同著作物にあつては、最終に死亡した著作者の死後。次条第一項において同じ。)五十年を経過するまでの間、存続する。
とありました。
「著作者の死後五十年」又は「著作物の公表後五十年」若しくは「創作後五十年の期間」といくつかパターンがあるようです。死後50年は経っていないけど、公表からは50年を経ているものばかりのようなので、著作権の保護期間が消滅している可能性があります。コミックスにも表示がありませんでしたからね。
でも翻訳された本が出たのが昭和42年なので、こちらの二次的著作物としてはどうなのでしょうか?

犯罪通り

[背景]通りの名前

映画:「天井桟敷の人々」 Les Enfants du Paradis
映画史上、3本指の中に入るとも言われるフランス映画の名作。
第1部:犯罪通り
第2部:白い男。

監督:マルセル・カルネ
脚本・台詞:ジャック・プレヴェール
主演:ジャン=ルイ・バロー (Jean-Louis Barrault) ほか

現代マイムの父、エティエンヌ・ドゥクルー氏がバロー氏演じるバチストの父親を演じている。
この映画はフランス19世紀マイム(無言劇)の大家であったジャン・ガスパール・デビュローの生涯に題材を取っている。
デビュロー演じる白塗りのピエロが後のピエロおよびクラウンに流れていったことは有名。

「楽園の子供たち」という題は、フランス語で
Les enfants du paradise ですが、「天井桟敷の人達」という映画の題もこれです。
「楽園の子供たち」というのは、このフランス語を直訳したものです。

(柊ほゆる,匿名さん)

へびつかい座ホットライン

[その他]通信網

ジョン・ヴァーリィの長編SF小説に「へびつかい座ホットライン」っていう本があります。
ストーリーは、

「クローンやサイボーグが当たりになった未来。地球はへびつかい座からのメッセージのおかげで文明が発達した。しかし、へびつかい座からメッセージが送られてくる真の目的を探ろうとリロ(主人公)たちはへびつかい座へとむかう。」

てな感じです。

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有線操縦(コントローラ)

[その他]コントローラー

大昔にあったファミコンのコントローラでしょう。あの小豆色の・・・。

いや、もうかなり間違いないでしょう!

(東雲,頭龍刃)